2022/01/11
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【開催報告】再生可能エネルギー最大導入に向けた電気化学材料研究拠点ワークショップ
2021年10月8日(金)10:30~16:00、AP東京丸の内において、文部科学省令和3年度科学技術試験研究委託事業「再生可能エネルギー最大導入に向けた電気化学材料研究拠点」ワークショップをオンラインライブ形式で開催致しました。本研究拠点事務局を「エネルギー総合学連携研究機構」の事務局が担当しております。
最初に、文部科学省研究振興局の江頭基参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)よりご来賓の挨拶を、続いて、東京大学の齊藤延人理事・副学長より開会のご挨拶を賜りました。
来賓挨拶:文部科学省 江頭基参事官 | 開会挨拶:東京大学 齋藤延人理事・副学長 |
次に、東京大学 先端科学技術研究センター エネルギーシステム分野の杉山正和教授より開催趣旨の説明がありました。
その後、基調講演として国立研究開発法人 物質・材料研究機構の魚崎浩平理事長特別参与より「カーボンニュートラル実現に向けた蓄電池・水電解への期待」と題し、当該分野における過去から最近の動向について、電極反応が物性に与える影響について、蓄電池データベースとデータ科学等についての講演がありました。
開催趣旨:東京大学 杉山正和教授 | 基調講演:物質・材料研究機構 魚崎浩平 理事長特別参与 |
続いて、社会需要の視点から企業より3名の方々にご講演を賜りました。
1番目に旭化成株式会社研究・開発本部 技術政策室クリーンエネルギープロジェクトの磯部安秀プロジェクト長より「水電解へのニーズと産業界の状況」と題して、2番目にパナソニック株式会社エナジー社研究開発センターの宇賀治正弥所長より「蓄電池へのニーズと産業界の状況(1)」と題して、3番目に株式会社東芝 研究開発センター高見則雄首席技監より「蓄電池へのニーズと産業界の状況(2)」と題してご講演を賜りました。共通する期待として、LCAや脱炭素をベースにした材料開発、各種評価技術の開発、データベースの活用等が述べられました。
講演:旭化成株式会社 磯部安秀プロジェクト長 | 講演:パナソニック株式会社 宇賀治正弥所長 | 講演:株式会社東芝 高見則雄首席技監 |
その後、休憩をはさみ、研究拠点メンバーの4名が拠点の活動について講演を行いました。 1番目に東京大学 大学院工学系研究科 化学システム工学専攻の山田淳夫教授が「次世代蓄電池の材料開発」と題して、2番目に東京大学 先端科学技術研究センター エネルギーシステム分野の杉山正和教授が「次世代水電解の材料開発」と題して、3番目に国立研究開発法人 物質・材料研究機構 エネルギー環境材料研究拠点の松田翔一主任研究員が「実験ロボットがもたらす電気化学材料開発の新パラダイム」と題して、4番目に東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻の塩見淳一郎教授が「データ科学・理論計算・先端計測がもたらす電気化学材料開発の新パラダイム」と題して、各拠点の活動について説明しました。
講演:東京大学 山田淳夫教授 | 講演:東京大学 杉山正和教授 |
講演:物質・材料研究機構 松田翔一主任研究員 | 講演:東京大学 塩見淳一郎教授 |
次の休憩後に「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト/再生可能エネルギー最大導入に向けた電気化学材料研究拠点」の方向性についてのパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションでは、司会・進行役のFS代表者・杉山教授が、視聴者および会場参加者からの質問をベースに、まず、次世代電気化学材料に対するニーズについて、パネリストの方々に意見を求めました。 パネリストから、株式会社東芝の高見則雄首席技監、パナソニック株式会社の宇賀治正弥所長、東京大学の山田淳夫教授、東京理科大学の駒場慎一教授、旭化成株式会社の磯部安秀プロジェクト長がそれぞれのご意見を述べられました。
次に、本拠点におけるデータ活用型材料開発の方向性をテーマに意見が求められ、トヨタ自動車株式会社先進技術統括部の岡島博司主査より質問がございました。東京大学の塩見淳一郎教授、物質・材料研究機構の館山佳尚副拠点長、東京大学の柴田直哉教授がそれぞれのご意見を述べられました。また、東京大学の津田教授は、オンラインでご意見を述べられました。
パネルディスカッション後には、東北大学未来科学技術共同研究センターの栗原和枝教授よりオンラインにて、データマネジメントプラン、次世代研究手法のDXに関する期待を込めた講評を賜りました。 最後に東京大学国際オープンイノベーション機構の上條 健統括クリエイティブマネージャーより、多くの参加者への感謝とグリーン社会に向けて新しい連携をしつつ次世代の社会・技術を支援していく旨の閉会の挨拶があり、本ワーキングショップは終了しました。
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「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト」に参加している5拠点の中で、東京大学でのワークショップ開催が最初になりました。参加者総数は、353名(内大学117、公的機関56、官公庁4、企業170、その他6)となり、盛況裏に終了することが出来ました。